映画『コンスタンティン』感想レビュー|悪魔と天使の狭間で揺れる男の魂に引き込まれた夜
なぜ今『コンスタンティン』を観たのか
こんにちは。サッカー観戦のない週末、たまたまAmazonプライム・ビデオで見つけたのが、映画『コンスタンティン』でした。
キアヌ・リーブス主演ということで前から気になっていたんですが、2005年の映画ということもあって、ずっと後回しになっていたんです。
それが観始めたらもう止まらない。悪魔、天使、地獄、贖罪といったテーマにどっぷり引き込まれました。まさに、大人のファンタジー・スリラー。
夜に観ると心にズシリと響きます。
作品概要とあらすじ
■映画『コンスタンティン』とは?
- 公開年:2005年
- 監督:フランシス・ローレンス(『アイ・アム・レジェンド』など)
- 主演:キアヌ・リーブス
- 原作:DCコミックの「ヘルブレイザー」
この作品、スーパーヒーロー映画というより、宗教・オカルト色が強くて、サスペンス・スリラーとしての側面が強いんですよね。
■あらすじ(ネタバレなし)
ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)は、悪魔祓いを生業とするエクソシスト。
人間界に潜む悪魔を追い払い、地獄とのバランスを保つという、いわば“霊界の調停者”。
そんな彼の元に、ある女性刑事(レイチェル・ワイズ)が妹の不可解な自殺の真相を求めて訪ねてくる――
そこから、天使と悪魔の壮大な戦いが、ロサンゼルスの片隅で静かに、そして激しく幕を開けます。
個人的な感想と見どころ
まず、映像美がすごい。ロサンゼルスの夜を舞台にしながら、どこか重苦しくて静謐な雰囲気。
地獄の描写も、安っぽいCGではなく、「これは現実にあってもおかしくない」と思わせるリアルさがありました。
そして、キアヌの存在感。寡黙でタバコをふかしながら、死と向き合い続ける姿に、言葉にできない哀しみと怒りを感じました。
何度も自殺を試み、死後の地獄を見てしまった男が、それでも人のために戦う。
自分勝手でありながら、どこか人間臭い。
こんなキャラ、他にいません。
キャスト紹介と魅力
■ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)
言わずと知れた『マトリックス』のネオ役でおなじみのキアヌ。
この作品では、スーツ姿にタバコを手放さない、孤独なエクソシストを演じています。
キアヌ特有の“無表情の中に深い感情が見える”演技が光っています。
■アンジェラ・ドッドソン(レイチェル・ワイズ)
『ナイロビの蜂』『マミー』シリーズで知られる名女優。
感情を押し殺しながらも、真実を追い求める刑事の役どころが見事でした。
■ガブリエル(ティルダ・スウィントン)
この映画最大のサプライズキャラ。中性的で神々しさを体現するティルダのガブリエルは、善と悪の狭間で揺れる存在として、強烈な印象を残します。
キアヌ・リーブスは“地獄を歩く救世主”か
『コンスタンティン』は、ただのオカルト映画ではなく、
「人はどこまで罪を背負って生きていけるのか?」
という重いテーマを、スタイリッシュかつ娯楽として描ききった名作だと思います。
派手なアクションに頼らずとも、静かな緊張感と心理描写だけで、最後まで観せきる力がある作品。
大人の夜にぴったりの一本です。
『コンスタンティン』を観る方法
映画『コンスタンティン』は、Amazonプライム・ビデオで視聴可能です。
まだ観たことがない方、あるいは昔観たけど忘れてしまった方にも、ぜひこの機会にご覧になってみてください。
次は『ジョン・ウィック』シリーズでも観てみようかな…と思ってます。