映画との出会いと第一印象
サッカー観戦と同じくらい、Amazonプライム・ビデオで気になる作品はすぐにチェックしちゃう─そんな私にとって、『教皇選挙』はまさに“これは観ねば!”と心を掴まれた作品でした。
「大変おもしろかったです!」――この一言に集約されるように、重厚なテーマながらも引き込まれるような緊張感と映像美に魅せられました。
あらすじと出演者情報、作品概要
あらすじ
全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。
その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。
悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。
世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。
票が割れるなか、舞台裏で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。
そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった
出演者とスタッフ情報
- 主演:レイフ・ファインズ(ローレンス枢機卿)
- 共演:スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ
- 監督:エドワード・ベルガー(『西部戦線異状なし』監督)
- 脚色:ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』)
- 原作:ロバート・ハリス『Conclave』
配信・受賞など概要
- 公開:日本では2025年3月20日から劇場公開され、公開10週目には興行収入が10億円を突破、最終的に11億円以上
- 配信:2025年7月30日よりAmazon Prime Videoで見放題の独占配信開始(吹替版・字幕版あり)
- 吹替声優:レイフ・ファインズ=原康義、スタンリー・トゥッチ=岩崎ひろし、ジョン・リスゴー=伊藤和晃、イザベラ・ロッセリーニ=野沢由香里(映画.com)
- 映画賞:第97回アカデミー賞 脚色賞受賞。ゴールデングローブ脚本賞、英国アカデミー賞(作品賞、英国作品賞)、全米映画俳優組合賞キャスト賞など多数受賞・ノミネートの快挙
感想と映画の見どころ
「大変おもしろかったです!」という言葉に尽きるのですが、もう少し具体的に言うならば…
まず、密室で進行する緊迫感がまさに圧巻。まるで自分がその場にいるかのように、足音や空気の重さまで感じられるようなリアルさでした。特にレイフ・ファインズの演技は、本当に心を揺さぶるもので、セリフのないシーンにも深い思いが込められていて痺れました。
映像も美しく、枢機卿の十字架、衣装、礼拝堂の空気感…それぞれが重厚で、絵画のように息をのむ瞬間が幾度もありました(映画.com)。
宗教における権力と信仰の狭間、人間の業に揺れる姿が、とにかく人間くさく、だからこそ強く心に残ります。
ラストの余韻も深く、思わず「もう一度観たい…」と思わせる引きの強さ。たとえば笑いながら歩くシスターたちのシーンの余韻や、あの場に流れる空気の全部が語りかけてくるんですよね。
まとめ:映像美と清冽な緊張感、重層的な人間ドラマが融合した傑作です。Amazonプライム・ビデオで気軽に観られる今こそ、“見てよかった”と思える一本!映画好きの方はもちろん、哲学的・心理的な心理戦に興味がある方にもぜひおすすめです。