東京の平均月給って本当に高い?──数字の裏にある日本経済のリアル
東京の月給、かつてはニューヨークと肩を並べていた
「東京の月給が世界38位に後退」
そんな見出しを目にして驚いた方も多いかもしれません。今回の調査(スイスの人材会社ECAインターナショナルによる)では、東京の平均月給は2,592ドル(約37万円)。一方で**ニューヨークは5,128ドル(約74万円)**と、ほぼ倍の差がついています。
さらに驚くのが、2012年当時は東京4,023ドル、ニューヨーク4,170ドルと同水準だったということ。たった12年で、ここまで開いてしまったとは、正直ショックでした。
月給37万円の現実──物価と生活のギャップ
月給が37万円と聞いて、「そんなにもらってないよ」と思った方も多いでしょう。実際にはこれはあくまで「平均」なので、高収入層が数字を押し上げている面もあります。
では、この月給で東京での暮らしはどうか?
最近、食料品は軒並み値上がり。ランチも1,000円を超えることが当たり前になり、通勤や子どもの教育費まで考えると、実質的な生活余力は昔より減っている実感があります。
一方で、日本の物価上昇率は欧米ほど激しくありません。たとえばアメリカでは10%を超えるインフレもありましたが、日本は2〜3%台で推移しています。それでも、給料の伸びが物価に追いついていないため、「暮らしにくさ」を感じる人が多いのが実情です。
日本経済が成長しないのはなぜか?
「じゃあ、なぜ日本はこんなに成長できないのか?」
僕なりに感じる主な要因は次のとおりです:
- 人口減少と高齢化
労働力人口が減り、消費者としての若年層も減少。 - 長期にわたる低金利政策
日本銀行の政策金利は長らくゼロ近辺。資金の循環が鈍り、企業も投資に慎重。 - 企業の内部留保の拡大と賃金抑制
利益が出ても給与に反映されづらく、消費が伸びない。 - 円安の進行と輸入物価の上昇
輸入に頼る日本では、円安で生活コストが上がりやすい。
つまり、経済の循環がうまく回っていないんです。
数字より「中身」で暮らしを整える
平均月給37万円という数字を見て、「日本ってやっぱり厳しいな」と感じた方もいるでしょう。でも、数字に振り回されずに、自分の生活をどう整えていくかが、これからますます大事になります。
僕自身も、趣味や日々の楽しみを大切にしながら、つみたてNISAや節約アプリなどで未来に備えています。小さな工夫が、長い目で見れば大きな違いを生むものです。
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