Amazonプライム・ビデオで視聴できる映画『Kidnapped: The Abduction of Edgardo Mortara』(邦題:『エドガルド・モルターラある少年の数奇な運命』)について、ネタバレなしでご紹介します。
🎬 概要
- タイトル:Kidnapped: The Abduction of Edgardo Mortara
- 監督:マルコ・ベロッキオ(『The Traitor』などで知られるイタリアの名匠)
- ジャンル:歴史ドラマ(イタリア・フランス・ドイツ合作)
- 上映時間:約125〜134分
- あらすじ:1858年、イタリア・ボローニャで秘密に洗礼されたユダヤ人少年エドガルドが、教会法に基づき教皇の命で強制的に引き離される。家族は全力で取り戻そうとするが、事件は政治や宗教の問題に発展していく。
👥 出演者
- Enea Sala:幼少のエドガルド・モルターラ
- Leonardo Maltese:成長したエドガルド
- Paolo Pierobon:教皇ピウス9世
- Fausto Russo Alesi:父・モモロ・モルターラ
- Barbara Ronchi:母・マリアンナ・モルターラ
- その他:Filippo Timi、Fabrizio Gifuni、Paolo Pierobonほか
🌟 私の感想(ネタバレなし)
- 映像美と演出
ヨーロッパの歴史絵画を思わせる重厚なビジュアルが印象的。光と影の使い方、衣装や時代背景の再現性も素晴らしいです。 - 演技の引力
幼いエドガルドを演じるEnea Salaの無垢さが際立ち、成長したMalteseとの対比も感動的。両親役のFausto AlesiとBarbara Ronchiの感情の込め方にも胸を打たれました。 - 歴史の重みと普遍性
宗教的権威と家族の絆というテーマが、現代にも通じる普遍的な問いを投げかけます。宗教や政治の力が個人にどれほど影響するのかを考えさせられました。 - 演出のバランス
悲劇として重すぎず、一方的な批判にも偏らない。視聴者を突き放さずナビゲーションしてくれるベロッキオ監督の手腕を感じます。
✔️ こんな人におすすめ
- イタリアの歴史や宗教史に興味がある方
- 家族愛と宗教・政治が交差する重厚なドラマを味わいたい方
- 演技と映像美にこだわる高品質な作品を求めている方
⭐ 総評
歴史ドラマの醍醐味をしっかり詰め込んだ本作は、ユダヤ人家族の苦悩と宗教的葛藤を丁寧に描き出しています。鑑賞後も胸に残る余韻と考察の種が尽きない作品です。Amazonプライム・ビデオで手軽に視聴できるのも魅力ですね。
特別な日でなくても、ちょっと普段と違う重厚な物語で心動かされたいという時に、ぜひおすすめします。じっくりと浸ってみてください。