孤狼の血|昭和の匂い漂う“アウトロー警察ドラマ”に圧倒された夜
はじめに:ちょっと怖いもの見たさで再生ボタンを押したら…
Amazonプライム・ビデオで何か面白い映画はないかと探していたときに、ふと目に止まったのが 『孤狼の血』(2018年)。
タイトルからして怖そうだし、暴力描写がきついという噂も耳にしていたので、正直、観ようかどうか迷ったんですよ。でも、「怖いもの見たさ」に勝てず、再生ボタンをポチっと。
結論から言うと——
かなり引き込まれました。
警察と暴力団の危うい関係性、そして法を超えた正義。フィクションとしてはやや大げさな演出もありましたが、それがむしろ”昭和の刑事ドラマ”っぽさを演出していて、個人的には大好物な世界観でした。
『孤狼の血』とは? 映画の基本情報
- 公開年:2018年
- 監督:白石和彌
- 原作:柚月裕子(同名小説『孤狼の血』)
- ジャンル:刑事ドラマ、サスペンス、バイオレンス
- 上映時間:126分
- 視聴方法:Amazonプライム・ビデオで配信中
あらすじ(ネタバレなし)
昭和63年、広島。
暴力団同士の抗争が激化する中、捜査にあたるのは刑事・大上章吾(役所広司)。彼は”法を超えた捜査”を信条とし、暴力団とも裏でつながる、いわゆる「グレーゾーン」の警察官。
そんな彼のもとに配属された新人刑事・日岡秀一(松坂桃李)は、正義感と倫理観に満ちた若手警官。最初は大上のやり方に疑問を抱くが、次第に広島の裏社会の深淵に飲み込まれていく——。
本作は、「正義とは何か?」という問いを、暴力的な事件を通して観る者に投げかけてきます。
主なキャストと演技の魅力
● 役所広司(大上章吾 役)
とにかく圧巻の存在感。怖いんだけど、なぜか魅かれる。暴力団顔負けの迫力でありながら、時折見せる人間味がすごく印象に残りました。
● 松坂桃李(日岡秀一 役)
真面目な新人刑事が、次第に葛藤の中で変わっていく姿を、繊細に演じきっています。特に後半の”目つきの変化”に注目。
● 真木よう子、石橋蓮司、中村獅童、竹野内豊 など
脇を固めるキャストも強者ぞろい。特に中村獅童の狂気じみた演技は鳥肌ものでした。
感想:暴力と正義の狭間で揺れるドラマ
冒頭にも書いた通り、ちょっと怖いかな…と思いながら観たんですが、
気づけば最後まで一気に視聴。
確かに、警察とやくざがあそこまでズブズブってのは、現実的にはフィクションに寄りすぎている印象はあります。けれど、そこがまたエンタメとしての面白さを支えているんですよね。
昭和の日本の空気感、広島弁、煙草の煙、汚れた刑事たちの生き様。
まるで昔の**『西部警察』や『あぶない刑事』**をシリアスにアップデートしたような雰囲気がありました。
ちなみに、後日談となる続編『孤狼の血 LEVEL2』もあるのですが、こちらも評判が高いので、次はそちらも観てみようと思ってます。
Amazonプライム・ビデオで視聴するには
『孤狼の血』は、現在Amazonプライム・ビデオで配信中です。
プライム会員なら追加料金なしで視聴できます。
まだプライム会員でない方は、30日間の無料体験も可能なので、この機会に試してみてもいいかもしれませんね。
まとめ:覚悟を持って観る価値アリ
『孤狼の血』は、暴力描写も多く、万人向けではないかもしれません。
でも、「男たちの矜持」「正義とは何か」という問いを突きつける骨太のストーリーに、思わず引き込まれてしまいました。
刑事もの、アウトロー系の映画が好きな方には、間違いなく刺さる一本。
何より、役所広司の”生き様”を体現したような演技に拍手です。